通勤列車

 現代社会で「人の表情」の変化を観察する場所で一番に適している「通勤列車」。車内には年齢性別が様々な人物が乗り合わせ表情もそれぞれな事は言うまでもない。

体調の優れない年配の方、ストレスから独り言を発する働き盛りのサラリーマン。現代の「表情」を読み取る場所として情報量の多さは他を凌駕する。私が物心ついて列車を利用し始めて30年が経つがモラルやマナー面は大きな変化が無い。唯一おおきな変化と言えば「女性専用車両」の登場ぐらいだろう。

探偵の仕事上に必要不可欠な「仕草や表情」を読み取るチカラは「多くの人を見る」事で養われる。私は田舎育ちのため都会の人の量はうんざりが正直なところだが仕事上メリットがある認識から「列車内の人物観察」が習慣になっている。

性別・年齢・服装・持ち物から乗り合わせた時間帯などを参考に「人物像」を考えている。スマホや携帯電話で暇つぶしをする事は希である。自分の見立てが正しいか車内での短時間で判明する場合もある。そんな時の私の表情は「どや顔」になっている。

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