探偵と腕時計

探偵の業務に使い勝手が良い腕時計を幾たびか紹介してきた。

「悪天候に使用」が前提の調査現場などに「日常生活防水」の腕時計は適さないと長年考えていた著者なのだが、このたび初の冒険で「100M防水のファッション腕時計」を購入した。メーカーは「FRDERIQUE CONSTANT」スイス製機械式腕時計である。

ムーブメントはETA社製の一般的な大量生産であるが、購入を決意させた大きな理由は「手に馴染むフィット感」と「仕上げ加工の精度の高さ」にある。

過去に使用したロレックス・オメガなどと比較しても「手に馴染む感覚が数段上」であり加工のすばらしさが際だっている。時間調整を行うリューズの作動感を一度体験されれば「如何に良い仕事」を具現化している腕時計であるか理解できることだろう。

付け加えて流行を先取りした「ハートビート」(機会内部がのぞける)を導入した最初のメーカーであることも忘れてはならない。現在は人気の低迷により定価の半分以下50%OFFで新品を購入できることからスイス製の良さを安価で手に入れることが出来るチャンスである。

スイス製

 高級腕時計の生産地として有名なスイス。

立地が高所に位置し「精密機械の大敵」であるチリが少ない環境を活かして世界に「精密機器ならばスイス」との名声を得た。そんなスイス製の高級腕時計にも時代の波ともいうべき変化が押し寄せている。

1980年代にクオーツ(電池式)時計が流行した際には「機械式時計」は大きな打撃を受けた事はいうまでもない。現代においては「電波式・ソーラー充電」腕時計が復旧し再び機械式時計に波紋を投げかけている。

メンテナンスフリーであり正確に時を刻む腕時計は理想である。

しかし、機械の進歩が人の手を越える許容範囲に到達したメカは「冷たい印象」しかもてないのは私だけだろうか?たしかに機械式腕時計は「オーバーホール」を実施し点検・清掃・注油を行わなければならない。人の手が入り存続してゆく存在なのである。物も人も定期的な息抜きやメンテナンスがあり「感謝に値する」機能を続ける事が出来るのである。

そんな息の長い付き合いができる「スイス製腕時計」に愛着や暖かさを感じる愛好家が多い事に個人的に共感している。高価すぎる腕時計は使用することにためらいを感じるため「個々の価値観」にあった価格帯でスイス製の良さを体感できれば良いと考える。