小さな突破口

 探偵の行う調査はいつもスムーズに進行するわけではない。

殆どの案件で「障害となるハードル」が出現し知恵と行動力で突破口を見いだす。探偵個々の普段からの仕事振りが「小さな突破口」を見落とさない事につながるわけなのだが「全ての探偵」にそのような仕事ぶりや観察力が備わっていることなどない。現実は事後に「ああ、そういえば」と気付く事が殆どといえる。

実際の現場での調査を行った経験がある人物ならば納得できる事なのだが「多くの情報を五感が憶える」域に達するには相当な年数から得られている経験値と個人の能力が大きく影響する。

10年間の探偵業に従事し様々な案件を経験遂行した人物でも「研ぎ澄まされた感性」を持ち合わせているかと言えばそうでもない。

天性の資質と経験のふたつが重要なポイントとなる。

人間らしさ

 テレビ東京のドラマで現在放送中の「大川端探偵社」。

撮影の舞台は東京浅草である。主演のオダギリジョーが「予知夢」をみる探偵を自然体で好演している。探偵事務所の所長役にベテラン俳優の石橋蓮司さん。毎回楽しみに視ており探偵ドラマがヒットする壺にはまっていると感じている。「依頼人」役で出演する俳優陣も「人間くささ」がほどよく好印象である。

探偵物の映画やドラマを数々拝見してきて毎回感じている事が「人間くささ」がうまく表現できているか?が人気ドラマには欠かせない要素に思う。今回の大川端探偵社は何年かに一度の雰囲気が出ていて「名作」を予感させる。

どこまでいっても個人的評価なので、あまりハードルを上げずに「一度」みていただければ世界観の良さと人間くささが感じていただけると思う。毎週金曜夜0時12分からテレビ東京で放送中である。