犯罪にレンタカーが使用される話を聞く機会が度々あるが「個人の所有」でない「他人名義」というモノは数々「悪意に利用」されやすい傾向があるといえるだろう。
悪事を考えた場合に「本人が契約」しては直ぐに見つかることから「レンタル」利用し追求を逃れる手段として利用する。詐欺などの犯罪に「私書箱」や「レンタルオフィース」「レンタル倉庫」などが使用される傾向がある。他人名義という逃げ口を巧に利用し悪事をするのである。
探偵が御依頼を承る調査において悪意を追求する「信用調査」や「内偵」による現地調査で上記のような「信用度に欠ける」場所や手段などが明白になる。
「どうも信用できない」新規取引先の言動や「詐欺?」と思い疑う場面で「事実確認」が必要なケースにおいて、充分な判断材料となる調査が実施できる。御依頼内容によって「内偵調査の難易度」は異なるが「悪意のビジネス」や「悪意の金品搾取」を防ぐ手段として「内偵により情報を得る」行為は現代社会においては一般的と考えるべきだろう。
特に高額な取引が日常的な業種やビックビジネスに関わる責任ある立場の方々には需要が高い調査である。
情報社会の裏側に潜む「人材の流失」に関わる業務なども「企業の損失」という考え方が常識となってきている。優秀な人材を「ライバル企業」に引き抜かれ多大な損出を受けるケースは今日では日常的におこっている。
ヘッドハンティングにより正規の手段で「人材を獲得」する手法ならば良いが「弱みを見つけ出し」交換条件にヘッドハンティングなども現実に起こっているのである。犯罪ギリギリのグレーゾーンとも言うべき手法を用いた悪意の手法による業務といえる。
話戻ってレンタルの悪意についてもう一つ。
最近の探偵はGPSをレンタルしている。その契約内容のいい加減さから「GPSをレンタルで悪用」を考える人物が少なくない。最近、世間を騒がせたストーカー事件でも犯人が被害者女性の車輌にGPSを装着していた事実が発覚している。
一般の方でも簡単な操作手順を理解すれば機能させられる。今回の事件では使用方法が問題だが自然保護や絶滅種保護のため生態観測などでは素晴らしい成果を発揮するシステムといえる。やはり問題は「使用方法」なのだと理解できることだろう。
レンタルでGPSを利用する場合に「充分な身分の証明」が行われていない現状がある。レンタルを行う探偵が契約時点で使用目的や違法性が無いか充分に確認した上で「身分証明書の提示を義務化」し貸し出す事が望ましいと著者は考えている。