探偵の仕事は、浮気調査が主な業務と考えられていますが、そうではありません。1995年頃までは、探偵という呼称よりも興信所と呼ばれる方が多かったです。日活映画の影響で、探偵という呼称が一般的に好まれていなかったせいもあります。その頃の業務は、行方不明者の追跡(家出・借金逃れ)や結婚相手の身辺調査、雇用予定者の素行調査が主でした。
探偵に関する法律が2006年に可決されました。名称は「探偵業の業務の適正化に関する法律」です。この法律の制定により「探偵」という言葉定義付けられ、探偵の業務について明文化されたのです。これにより、探偵という言葉が一般化し、広く使われるようになりました。
現在では、探偵業界全般では浮気調査が寿調査や雇用者調査よりも増えています。一方で、リーマンショック以降は企業相手のの調査の業務が増加しています。これは、会社のリスクを減らすためにとても重要な業務となっています。
企業調査は、相手先企業の与信度の調査、合併の際の相手先企業の価値判断、自社従業員の背任行為の調査等多岐に渡っています。
ひと昔前は、探偵事務所・興信所はなんでもやっていた時代でした。ところが現在は、前述したように経済活動の発展により探偵事務所毎に業務内容が特化してきています。調査を探偵に依頼する際は、その探偵事務所がどの分野に強みを持っているのかを調べてうえで依頼することが調査を成功させるコツです。