当興信所にお問い合せの電話やメールより「ある興信所に依頼したが、真実ではない報告書の提出をされた」という相談があります。
悪徳探偵とは?
全国には数千社以上の興信所が存在し、その中には信頼できる専門的な調査を行う優良な事務所も多くあります。多くの探偵事務所や興信所は、依頼者のニーズに応じて高品質で適切な調査を行い、誠実に対応しています。しかし、残念ながらその中には、調査内容が不十分であったり、結果が誤っていたりするにもかかわらず、非常に高額な料金を請求する悪徳業者も存在します。
これらの悪徳興信所は、依頼者に対して過剰に料金を請求したり、実際にはほとんど調査を行わずに結果を出すこともあります。調査の内容が薄っぺらく、証拠が不十分なまま、必要以上に高額な料金を請求されることもあるため、依頼者にとっては大きな問題となります。依頼者は、調査がどのように進んでいるのか、またその結果がどれほど信頼できるものなのかについて不安を抱えてしまうことが多いのです。
特に注意が必要なのは、依頼者が抱える悩みや不安を利用して、必要以上に高額な費用を取ることを専門とする業者です。これらの業者は、調査の進行状況についての詳細な報告を怠ることが多く、また調査結果も不完全であることがしばしばあります。それでも、依頼者に納得させるために高額な請求書を送りつけ、最終的には調査がほとんど行われていないというケースもあります。
さらに、悪徳探偵事務所や興信所は、依頼者が調査を依頼する際にしっかりとした契約を交わさず、口約束や曖昧な説明だけで進めることもあります。このような場合、事務所側が一方的に調査の範囲を狭めたり、重要な情報を隠すなどして、依頼者にとって不利な結果を招くことがあります。そのため、依頼する際には、料金の明細や調査の進行状況に関してしっかりと契約書を交わし、必要に応じて途中で調査内容や方法を確認することが大切です。
悪徳業者は、調査が進行している間にも依頼者に対して「もう少し調査を続ける必要がある」と言いながら、長期間にわたって料金を積み上げていくことがあります。最終的には、依頼者が支払った金額が非常に高額になり、調査内容がまったく実を結ばないこともあります。そのため、依頼者は慎重に業者を選び、必要な調査がどれくらいの時間や料金で行われるのか、事前にきちんと確認することが非常に重要です。
また、悪質な探偵業者が行うもう一つの手口として、依頼者の不安を煽るようなやり取りが挙げられます。依頼者が疑問を抱いている場合、「調査を続けるには追加料金が必要だ」といった強引な説明を行うことがあります。このような業者は、依頼者が納得するまで調査を続けるために、何度も追加料金を請求してくることが多いのです。その結果、依頼者は高額な費用を支払い続け、最終的には満足な調査結果を得られずに終わることがあります。
悪徳興信所の特徴は、調査結果の透明性が欠けていることです。信頼できる業者は調査内容に対して詳細な報告書を提出し、どのような方法で調査を進めたのか、どのような証拠を掴んだのかについて明確に説明します。しかし、悪徳業者は報告書をほとんど作成せず、調査がどのように進行しているのか、どこまで進んでいるのかについて詳細を明かさないことが多いです。そのため、依頼者はどれほど料金を支払っているのかに対する対価を全く感じられないことが多いのです。
結局のところ、調査を依頼する際には、信頼性のある興信所や探偵事務所を選ぶことが最も重要です。業者を選ぶ際には、過去の実績や口コミを調べ、事前に料金の見積もりを取り、契約内容をしっかりと確認することが必要です。また、信頼できる業者であれば、調査内容についての詳細な報告を受けることができ、納得のいく結果を得ることができます。最終的には、料金が高いからと言って必ずしも優れた調査が行われるわけではなく、信頼性のある事務所を選ぶことが、依頼者にとって最も重要なポイントとなります。
- ・料金を先払いさせられ、支払ったら連絡が途絶えた
- ・真実ではないデタラメな調査報告を手渡された
- ・調査で得た証拠をもとに恐ろしい事に対象者を脅迫
- ・勝手な調査で契約とは違い、キャンセルを頼むとにそれには応じず、料金を請求
- ・成功報酬と聞いていたが結果が出ないのにお金を請求してくる
悪徳な探偵社には共通の注意点
- ・事務所を構えず架空の住所の提示(インターネット上)
- ・実際の住所に事務所がない
- ・相談は無料と広告しているが契約を急がせる
- ・調査方針について納得のいく説明が無い
- ・考える余地を与えない
- ・調査契約書を交わさない。領収書も発行しない
被害実例
当興信所に相談に訪れた依頼者は、夫の浮気を疑い、調査を依頼することに決めました。依頼者は、まず調査費用として全額の100万円を前金で支払い、さらに具体的な調査のために詳細な情報を提供しました。夫が九州に出張する際の飛行機の時間や宿泊先などをしっかりと教え、その情報を元に尾行調査を依頼したのです。
ところが、依頼者が提供した詳細な情報に基づいて調査が始まるはずだったにもかかわらず、依頼を受けた興信所は、何らかの手違いや故意によって、全く別の人物を尾行してしまいました。依頼者が期待していた調査結果は得られず、いったい何を調査していたのか、詳細は不明ですが、依頼した対象者とはまったく関係のない人物が尾行されていたという事態が発生したのです。
この事実が発覚した後、興信所は調査をやり直すことを提案しましたが、そのためには再度追加で100万円を支払う必要があると伝えました。依頼者は当然、最初に支払った100万円が無駄になったことに不満を抱きながらも、再調査に同意するかどうかを迷いました。しかし、興信所は「浮気調査は非常に手間と時間がかかるものだから、まだまだお金がかかる」と言い続け、さらに追加費用を請求してきました。
このように、調査がうまくいかない理由を次々に挙げ、再調査や追加費用を求める興信所の対応に、依頼者は不安を感じざるを得ませんでした。最初に支払った100万円が不十分であるかのように扱われ、さらなる費用を強要される状況に、依頼者は深刻な不信感を抱き、最終的には業者の信頼性に疑問を持つようになりました。
悪徳業者はしばしばこのように、調査の結果が不十分であることを理由に追加料金を要求し、依頼者をさらにお金を支払わせることを目的としています。最初の契約時に提示された料金がすでに高額であるにもかかわらず、さらに追加の料金を請求することによって、依頼者は最終的に膨大な費用を支払うことになり、調査の内容に対して満足できる結果を得られないまま終わることがよくあります。
依頼者が安心して依頼できる業者を選ぶことが重要であり、事前にしっかりとした見積もりや契約内容の確認を行い、途中で追加費用を請求されないような業者を選ぶことが大切です。
探偵・興信所の善し悪しを見極めるには?
探偵や興信所に調査を依頼しようと考えている場合、最初のステップとして非常に重要なのは、その調査依頼先となる業者の信頼性や真摯さを見極めることです。調査の結果や進捗が非常に重要な内容であるため、最初から業者選びを慎重に行う必要があります。まず、電話で問い合わせてみることから始めましょう。電話の応対ぶりは、その事務所の対応レベルや業務のスタンスを直接的に知る手段となります。電話で親切で丁寧に対応してくれる業者であれば、一般的に信頼できると感じることでしょう。
逆に、対応がそっけない、質問に対して不明確な回答しか得られない、またはあまりにも急かすような対応がなされる場合は、その時点で警戒を強める必要があります。電話での印象が良好であれば、次にその探偵事務所や興信所を実際に訪れてみることをお勧めします。訪問することで、その事務所の規模や職場環境、従業員の対応など、さらに詳しい情報を得ることができます。
もちろん、すべての調査業者が実際に事務所を構えているわけではありません。中には、インターネット上だけで営業している調査会社や、非常に小規模な個人事務所も存在します。こうした業者は、自宅の一室を事務所兼住居として使用しているケースもあります。こういった業者の全てが必ずしも悪質であるわけではなく、適正な調査を行っている場合もありますが、注意が必要です。
特に小規模な事務所や個人で運営している業者の場合、調査の規模によっては一人で対応できないこともあります。そのため、業務を下請けの調査会社に委託することが一般的に行われている場合もあるのです。依頼者としては、最初に依頼した興信所や探偵事務所がしっかりと最後まで責任を持って調査を遂行してくれることを望んでいるはずです。そのため、しっかりとした規模の事務所に依頼することが重要です。
さらに訪問時には、調査業法に基づいて業務を行っていることを示すための「探偵業届出証明書」が事務所内に掲示されているか確認しましょう。興信所や探偵事務所は、必ず各都道府県の公安委員会に届出を行い、認可を受けていることが求められます。ですが、掲示されている証明書が本物であるかどうかを判断することは、一般の人々には難しい場合もあります。そのため、事前に公安委員会や警察のホームページを確認して、届出証明書が本物であるかを確かめておくことが非常に大切です。
この証明書には、必ず都道府県公安委員会の名称、登録番号、押印がされているはずです。もしこれらの情報が不明確だったり、押印がされていない場合は、怪しい業者である可能性が高いといえるでしょう。また、似たような名目で団体に所属していることを示す会員証や表彰状などが掲示されている場合がありますが、これには注意が必要です。多くの場合、こういった会員証や表彰状は業者自身の宣伝手段に過ぎないことが多く、むしろ誇示することで信用を得ようとする行為が目立つ場合は、逆に信頼性に欠けると考えた方が良いでしょう。
また、公安委員会のホームページには、違反を犯して業務停止や廃業などの行政処分を受けた探偵事務所や興信所が掲載されていることがあります。こうした情報は非常に重要で、調査依頼をする前に必ず確認することをお勧めします。都道府県ごとに異なるため、依頼しようと考えている業者がどのエリアに登録されているかを把握し、その業者が過去に処分された履歴がないかをチェックしておくことが必要です。公開されている情報を元に、業者が適法に営業しているかを確認することで、信頼できる業者かどうかを判断する材料となります。
このように、調査を依頼する際には、業者が適法に営業しているか、信頼できるかを確認するために多くの情報を収集し、慎重に選定することが大切です。探偵や興信所に依頼をする際は、後悔しないように、しっかりとした調査と確認を行うことが、良い結果を得るための最初のステップとなります。
(1)相談時における応対をチェック
①調査料金が不明瞭
調査料金は、興信所や探偵事務所に依頼する際、依頼者が最も気になる部分の一つであり、その料金設定が明確でない場合、信頼性に疑問を持つことが少なくありません。興信所や探偵事務所の料金は、調査内容により異なるため、料金が曖昧であったり、事前に料金に関する詳細な説明がない場合は、その業者を回避することをお勧めします。しっかりとした業者であれば、事前に料金体系を明確に示してくれるものですので、その点をよく確認することが重要です。
ほとんどの興信所や探偵事務所では、依頼内容に応じて調査料金が設定されています。たとえば、浮気調査や素行調査の場合、料金体系は時間単位で設定されることが多いですが、場合によっては1日単位での料金設定、または複数日間を想定したパッケージ料金が設定されることもあります。これらの料金設定は業者によって異なりますので、依頼者としては数社を比較し、自分に合った料金体系を選択することが重要です。料金が高すぎても低すぎても、不安や不信を感じる場合がありますので、適正価格で提供している業者を見極めるために複数の見積もりを取ることが推奨されます。
調査料金の設定がどのようになっているかを理解するためには、まず最も基本的な部分である「前金制」か「後払い制」の違いを知ることが大切です。前金制と後払い制では、支払いのタイミングが異なります。前金制は、調査を開始する前に全額または一部を前払いで支払う方式です。この場合、調査が進んだ時点で追加料金が発生することもありますが、すでに支払いが行われているため、業者側はその金額を基に調査を続けます。しかし、前金制では、調査結果が不十分であったり、調査に失敗したとしても、支払われた料金が返金されることはほとんどありません。このため、料金が支払われた後に業者があまり真剣に調査に取り組まない可能性もあるという点が懸念されます。
一方で、後払い制では調査が終了した後に、その調査に要した時間分に応じて請求が行われます。後払い制は、依頼者との信頼関係を構築するうえで非常に効果的なシステムといえるでしょう。業者は、調査の成果に基づいて料金を請求するため、調査に対して真剣に取り組むことが求められます。もしも調査が不十分であったり、見逃しがあった場合、依頼者はその料金を支払わない選択をすることができます。後払い制であれば、業者は調査に失敗しないよう、できる限りの努力をして調査を行うでしょう。調査の結果が良好であれば、その料金に納得し、支払いを行うことができるため、依頼者も安心して調査を依頼することができるのです。
また、後払い制の特徴は、業者側が調査結果に対して自信を持っている場合に多く見られます。調査が完了するまで料金を請求しないということは、業者が自分たちの提供するサービスに自信を持っており、その調査結果に対して誠実であることを示しています。反対に、前金制の場合、調査が不完全であっても料金が支払われているため、調査業者が適当に調査を進めてしまう可能性もあるのです。依頼者としては、調査の成果に対して納得がいく結果を得られるかどうかが重要なポイントとなりますので、業者がどれだけ真摯に取り組んでいるかを確認するためにも後払い制を選ぶことは一つの有効な方法となるでしょう。
また、後払い制の業者を選ぶことで、料金に対しても透明性が保たれます。調査が終了した後、調査にかかった実際の時間に基づいて請求されるため、追加料金が発生する場合でも、その理由が明確であり、納得できる説明を受けることができます。もし、調査中に追加の調査が必要になった場合でも、その都度説明を受け、納得したうえで進められるため、料金に対する不安や不信感が軽減されます。後払い制を選ぶことで、業者との信頼関係が強化され、安心して調査を依頼することができるという大きなメリットがあるのです。
このように、調査料金に関する設定をしっかりと理解し、前金制と後払い制の違いを把握したうえで、自分にとって最も適した料金体系を選択することが非常に重要です。調査を依頼する際は、料金だけでなく、業者の信頼性や対応の質についても十分に考慮し、納得のいく形で調査を進めるようにしましょう。信頼できる業者に依頼をすることで、調査の結果に満足できる可能性が高くなり、安心して依頼することができるでしょう。
②相談時より調査対象者の情報を聞き出す
これは悪質な興信所や探偵事務所がしばしば用いる手法のひとつとして非常に重要なポイントです。依頼者がまだ正式に契約を結んでいない段階で、調査対象者や相談者本人に対して個人的な情報をあれこれと聞き出し、その情報を元にして契約を強引に結ばせるような方法をとることがあります。このような行為は、いわゆる「情報引き出し」や「個人情報の取り扱い」を不正に利用する手法であり、依頼者にとって非常に不利な状況を作り出します。
例えば、ある興信所に相談をした際、最初はただ単に相談に乗ってもらうだけのつもりでいた依頼者が、担当者からしつこく質問をされ、氏名や住所、勤務先、家族構成、さらには日常的な生活パターンまで詳しく聞き出されることがよくあります。これらの個人情報を知られること自体が不安な要素となりますが、問題なのは、こうした情報が依頼者に対して不利な立場を作り出すために利用されることがある点です。例えば、依頼者が他社と比較検討をしている際に、この時点で既に興信所側が個人情報を知ってしまっていると、依頼者は一度話した内容を変えることができず、その情報を基にして契約を強要されたり、断りづらい状況に追い込まれることがあります。
こうした方法は、依頼者が冷静に選択できる状況を奪い取ってしまい、「断れない状況」を作り出すため、非常に危険です。依頼者が心の中で「他社とも比較してから決めたい」と思っていても、すでに多くの個人情報を提供してしまっていると、相手の興信所はその情報を元に様々な手法を使って契約を迫ってくる可能性があります。このように、一度でも情報を伝えてしまうことで、依頼者は後からその内容を変更したり、再考したりすることが難しくなり、最終的に契約を結ばざるを得ない状況に追い込まれてしまうわけです。
実際、このような悪質な業者は、依頼者の不安感や焦りを巧みに利用して、必要以上に情報を引き出すことがあります。特に、依頼者が不安を感じている状況では、ついつい自分のことを話してしまったり、相手の言うことに従ってしまいがちですが、このような時に情報を提供することがどれだけ危険であるかをよく理解しておく必要があります。興信所や探偵事務所は、正式な契約が成立する前に詳細な個人情報を引き出すことは正当ではありません。契約前にこれらの情報を求めること自体が不正である可能性が高いので、こうした業者には注意が必要です。
相談時に細かな個人情報を尋ねてくる業者は、その時点で警戒すべきサインであり、依頼者は自分の個人情報を簡単に提供すべきではありません。情報提供を迫られるような状況になった場合、依頼者はその時点で相手の業者に対して疑念を抱き、再度、その興信所が信頼に足る業者であるかどうかを慎重に見極める必要があります。契約を決断する前には、他社と比較検討したり、事前に料金やサービス内容をしっかりと理解しておくことが大切です。情報を先に提供してしまうことで、自分の立場が不利になり、思わぬ高額な料金を請求されたり、納得のいかないサービスが提供される可能性もあるからです。
興信所との契約において重要なのは、依頼者が納得した状態で、信頼できる業者を選ぶことです。自分の個人情報を提供することには慎重になり、料金や調査内容について十分に説明を受けてから、契約を結ぶことが最善の方法です。自分が契約を決断する際に、冷静な判断を下せるよう、情報を漏らすことなく、必要な内容だけを伝えることが大切です。特に、契約前に個人情報を詳細に求めてくるような業者は、依頼者に対して不正な手法を使おうとしている可能性があるため、そのような業者との契約を避けることが賢明です。
また、情報提供を求められる場合には、契約を結ぶことを決めた後で詳細を伝えるようにしましょう。依頼を検討する段階で、相手に個人情報を話してしまうことで、後々自分が不利になることは避けなければなりません。契約を決断した後で、必要な情報を提供することが、依頼者にとって最も安全で信頼できる方法だといえます。そのため、初めて相談をする際は、できる限り具体的な個人情報は提供せず、信頼できる業者かどうかを判断するために、相手の対応や説明内容をじっくりと確認することが大切です。
③同業他社の悪口を言い過ぎる
興信所や探偵事務所は、営利目的で運営されている法人であるため、ある程度のセールスアプローチやプロモーション活動は当然のことです。顧客にサービスを提供するためには、どのようにして契約を結び、依頼者に納得してもらうかという点も非常に重要な要素となります。そのため、各業者は自社のサービス内容を説明し、魅力を伝えることを目的として、多少のセールストークを行うことは一般的と言えるでしょう。
しかしながら、依頼者としては、セールストークや営業活動を受け入れる際にも注意が必要です。特に、あまりにも自社の魅力を強調し、他社のサービスを過度に貶めるような言動が見られる場合には、むしろその業者に対して警戒心を抱くべきです。多くの場合、他社の悪口やネガティブな情報を強調することで、依頼者が他の選択肢を考えることなく、安易に自社を選ばせようとする手法は、逆効果である可能性が高いです。このような態度は、業者が自社のサービスに対して自信を持っていないことを示唆している場合があり、信頼性に欠ける可能性があります。
例えば、競合他社を悪く言うことで、自社のサービスを優れているように見せかけようとする興信所や探偵事務所は、依頼者に対して不安を与えたり、疑念を抱かせることがあります。こうした対応をされると、依頼者は「他社にはどんな悪い点があるのか」「自分が選んだ業者は本当に信頼できるのか」といった不安を抱くことになるでしょう。悪口を言って他社を貶すことが営業戦略の一部であるなら、その業者は顧客に対して誠実でない可能性が高く、最終的に依頼者が納得しない結果を招くことになりかねません。
その一方で、信頼できる興信所や探偵事務所は、自社のサービスについてしっかりと説明し、誠実に対応してくれます。そして、他社との比較を希望する依頼者に対しても、あくまで自社の特徴や強みをしっかりと説明し、そのうえで他の業者と比較検討することを勧めてくれることが多いです。このような業者は、自分たちのサービスに自信を持ち、料金や調査内容について正直に説明し、依頼者が他社を選ぶことも十分に理解しているため、むしろ比較検討を歓迎する姿勢を見せます。このような応対は、業者の誠意や適正さを感じさせ、依頼者にとって信頼できる選択肢となるでしょう。
実際、他社との比較検討を推奨する業者は、料金や調査内容に対する透明性や誠実さを示すと同時に、依頼者に対して無理な営業をしないことが多いです。依頼者が自分のペースで情報を集め、最も適切だと感じた業者を選べるようにサポートすることは、業者の自信の表れとも言えます。このような業者は、契約後に予期しない追加料金を請求したり、調査内容を適当にこなすようなことはせず、依頼者が満足できる結果を提供することを最優先にしています。
また、他社との比較を勧める業者は、依頼者に対して過剰なプレッシャーをかけることなく、冷静に判断する時間を与えてくれるため、依頼者としても安心して最終的な決定を下すことができます。このような業者は、依頼者にとって最も適切な調査方法や料金体系を提案し、最終的には依頼者が納得して契約を結ぶことができるよう配慮してくれます。逆に、他社の悪口を言って強引に契約を結ばせようとする業者は、依頼者の判断を曇らせ、後悔する結果を招く可能性があります。
したがって、依頼者としては、セールストークが過剰になったり、他社を悪く言うような業者に対しては注意が必要です。自社に自信を持ち、誠実に対応してくれる業者であれば、比較検討を歓迎し、依頼者が納得した上で契約を結ばせることを目指してくれるはずです。興信所や探偵事務所を選ぶ際には、営業態度や対応の仕方をよく観察し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
(2)調査契約後の対応をチェック
調査契約を結んだ後の打ち合わせ時において、「こちらは調査のプロだから全てを任せて欲しい」といった形で、一切の意見や要望を聞き入れない態度を見せるような興信所には注意が必要です。調査に関する打ち合わせは、依頼者と業者の間で重要なコミュニケーションの場であり、依頼者の意図や目的をしっかりと反映させるためにも、積極的な対話と協力が求められます。それにもかかわらず、依頼者の意見を無視して「全て任せろ」とだけ言う調査会社には不信感を抱くべきです。そういった業者が提供する調査の内容や成果が、依頼者の期待に沿ったものであるかどうかは非常に疑わしいのです。依頼者としては、自分の望んでいる調査内容や方法をしっかりと伝え、業者がそれに対してどう対応してくれるのかを確認することが重要です。
このような態度の業者に対して、もし打ち合わせで納得がいかない点や不安な点があれば、契約をキャンセルするという覚悟を持って臨むべきです。依頼者が納得できるまで調査内容や費用についてしっかりと話し合い、納得のいく形で契約を結ぶことが、調査の成功につながります。調査契約を結んだ後に不安な点や疑問がある場合、それを無理に押し込めてしまうと、後々大きな問題に発展することも少なくありません。調査が進んでから「こんなはずではなかった」と後悔することにならないよう、最初の段階でしっかりと自分の意向を伝え、業者がそれに応じてくれるかを見極めることが非常に大切です。
また、調査契約後の進行中に、担当者と連絡が取れなくなったり、連絡がスムーズに行えなくなることがある興信所も存在します。このような事態に陥った場合、依頼者としては非常に困惑し、場合によっては大きな不安を感じることになるでしょう。調査が進行している際、依頼者と調査員の間で密に連絡を取り合うことは、調査の進捗状況を確認するためにも不可欠です。しかし、業者側が連絡を無視したり、担当者が不在で連絡が取れないといった問題が発生した場合、調査がきちんと行われているのか、果たして依頼者の期待に応えているのかといった点に疑念が生まれます。連絡が取れないことで、調査が不十分であったり、適切な対応がなされていない可能性も考えられるため、こうした状況が続くようであれば契約の解除やキャンセルを検討すべきです。
また、このような問題が発生する背景には、料金体系が前金制であることが関係していることが多いです。前金制の業者では、契約時に全額を支払うことが一般的であり、その後の調査に対する責任感や、依頼者との連絡を適切に取り続ける意識が欠けてしまう場合があります。依頼者が料金を支払い、調査が進行しているにもかかわらず、その後連絡が取れなくなったり、対応が遅れるようなことがあると、依頼者としては不安で仕方なくなります。このような事態を避けるためにも、後払い制の興信所を選択することを強くお勧めします。後払い制の場合、調査が完了した後に支払う仕組みなので、業者側は調査の質を高め、途中での連絡や進捗状況の報告にもしっかりと配慮することが求められます。調査が順調に進んでいるか、依頼者の期待に応えているかどうかを確認できるため、安心して依頼を続けることができるでしょう。
後払い制の利点は、依頼者がサービスの質を実際に確認した後に料金を支払うことができる点です。調査が進んでいる段階で、問題がある場合や連絡が取れない場合には、契約解除を検討することもできます。また、後払い制の場合、業者側も料金を支払ってもらうために、より誠実に調査を進め、依頼者との信頼関係を築くことが求められます。結果として、後払い制の業者は依頼者に対して真摯に対応し、調査をしっかりと進める傾向が強いのです。
調査契約を結んだ後も、打ち合わせで納得できないことがあれば早期にキャンセルする勇気を持つこと、また調査中に連絡が取れない場合には、すぐに確認を行い、必要に応じて業者に対してクレームや修正を求めることが重要です。最終的には、依頼者の信頼を裏切らない業者を選び、契約後もスムーズに調査が進むよう、しっかりとした業者選びを行うことが最良の結果を生むと言えるでしょう。
(3)契約終了後の対応をチェック
契約終了後の対応については契約する際の選択要点を記述したこのページで記述しても致し方ないかもしれませんがあくまでも参考としてお読み下さい。
よくアフターフォロー(弁護士の無料相談、各分野の専門家への紹介など)について謳っている探偵・興信所もありますが、最初にどのような弁護士や専門家を紹介して貰えるかを訪ねておくと良いかもしれません。
契約が終了した途端、このようなアフターフォローに対して口先だけで親身のない対応をしたり、全く紹介や無料相談ができなかったというケースもあったようです。
納得のいくまで質問してみる
探偵・興信所の善し悪しを見極める方法として上記を記述致しましたが、調査内容、御依頼者に対する情報漏洩や調査もしないで調査料金を搾取するという違法な業者は論外としております。
探偵業法により公安委員会や管轄警察署などの指導もあり、淘汰されてきていますが未だに悪質な調査会社は存在します。
やはり労力を惜しまず、数社を選択し相談に訪れ、見極める事は大事だと思います。
例えば家を借りたり、購入する際も1物件を見ただけで決定することは無いのと同じなのではないでしょうか。
初めての依頼者は何も知らずに相談へきます。
依頼者の立場に立って調査する良心的な探偵・興信所がある一方で「儲けんかな」の姿勢が目立つケースがあります。探偵社は玉石混淆と言えます。
依頼者に十分に説明することは、トラブルを起こさない為の最善の義務です。
残念な対応をしてしまう探偵社も少なくありません。どんな小さな事でも疑問に思うようであれば尋ねてみるべきです。
ご自身が納得できるまで説明してくれるような興信所であれば調査後にトラブルを起こす可能性は少ないと思います。