何だか最近、誰かにつけられている気がすると感じたり、知り合いや同僚から「あなたのことを尋ねられた」といったことを聞かされたりすると不安になるものです。

芸能人でもないのにつけられてる気がする場合や、犯罪者でもないのに誰かに調べられたと知ったら怖くなりませんか?

もしかすると、それはあなたが何らかの理由で調べられて、つけられているのかもしれません。

興信所による尾行調査

興信所の調査は、その人の信頼性やどのような人物かを調べる目的で実施されるものです。

依頼の目的によっても調査内容は異なりますが、どのような家でどのような暮らし方をしていて、家族との関係はどうなっているかや、どのような親族がいるのか、交友関係などが調査されるケースが少なくありません。

日頃の行動パターンなども調査され、ギャンブル癖がないか、お金遣いが激しくないか、好ましくない遊びをするか、好ましくないグループなどとの関わりがないかをチェックされることもあります。

こういった調査を行うのは警察のような公的機関ではなく、探偵事務所や興信所と呼ばれる私的なプロ集団なのです。

調査対象者を尾行して行動を調べたり、情報網を駆使して親族関係や資産状況等の調査、場合によっては関係者への聞き込み調査を行ったりしています。

興信所の尾行はプライバシー侵害にならない?

見ず知らずの人を本人に内緒で尾行することや調べたりすることはプライバシー侵害ではないの?と怖くなるかもしれません。

ですが、適正な探偵事務所や興信所は警察署を通じて公安委員会に届出を行うとともに、探偵業法をはじめとした法制度を守って活動を行っています。

コンプライアンスを徹底しなければ、業務停止や廃業に追い込まれることもあります。

そのため、コンプライアンスをしっかり守っている探偵事務所や興信所であれば、プライバシー侵害にならない範囲での適正な尾行調査が期待できるのです。

例えば、調査のためとはいえ、勝手に住宅の敷地に入ることや調査対象者が居住しているマンション内に勝手に入り込めば、住居侵入罪になりかねません。

そのようなことがないよう、適切な行動指針のもとで尾行調査を行います。

興信所の尾行はどのような目的で行われるのか

では、尾行を依頼する人はどのような目的で利用しているのでしょうか。

個人での利用のほか、法人が活用するケースも少なからずあります。

例えば、企業の役員といったマネジメント層や高額な金銭を扱うスタッフを採用する場合や、ヘッドハンティングなどを考えているケースに利用されます。

前職での評判はどうだったか、金銭トラブルなどがないか、多額の借金を抱えているような事情はないか、ライバル企業との癒着なはないかといったことを調査します。

別荘を買ったらしい、高級車を乗り回している、ギャンブルに毎週通っている、株式投資に失敗したらしいなどの情報を得ることや実際に行動を尾行して確認する調査は「素行調査」と言われています。

個人の依頼では、娘や息子の結婚相手にふさわしいかといった目的での素行調査の依頼が少なくありません。

親族関係や借金の有無、金遣いの荒さや交友関係、ギャンブル癖の有無や男女トラブルはないかを調査し、安心して結婚させられる相手かどうかを確認する調査です。

本当に独身か、隠し子などはないか、経歴や職業、勤務先に偽りはないかも調査されます。

結婚詐欺などに巻き込まれていないかを確認できるとともに、自分の娘や息子の結婚相手が親にとって納得できる人物かを知る目的で行われるのが一般的です。

相手に対して不安要素を感じたときはもとより、親が結婚に反対している状況で破談を目論んで相手の粗探し的に行われるケースも少なくありません。

自分の娘や息子には納得のいく相手と結婚してほしい思いや、代々続いてきた家柄や財産を守りたいといった目的で利用されるケースが多いのが実態です。

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