浮気調査の料金

探偵や興信所の浮気調査の宣伝や広告で「格安」「最安値」などの表現を目にすることが多いのではないでしょうか。

探偵・興信所の調査料金は高い、というイメージを持つ方だけでなく、誰しも「値段が安い」ということには魅力を感じるものですよね。

但し、本当に「安い」のかどうか。

残念ながら、探偵業界の安いはお客さんを釣るための「見せかけだけの安い」が多く、最終的にどの程度の金額がかかりそうなのかを勘違いさせる主な原因となっています。

いったいどんな「見せかけだけの安い」のケースがあるのでしょうか?

①調査員1名の料金を格安として記載

浮気調査など尾行を用いる調査は原則として「調査員2名以上」で行われていることが多いです。

つまり調査員1名で依頼を受けることほぼありません。

しかしホームページには調査員1名での最低料金を表示しているケースが非常に多いです。
実際にはあり得ない料金で数字上は安く見せかけているわけですね。

②最も安くなるケースの1時間単価を格安として記載

(例)総調査時間で100時間を超えた場合に割引された1時間単価

探偵業はお客さんと直のやり取りをすることもあり、結果的に長時間の調査を行った方に割引サービスを行うということは割となくはありません。

しかし、合計で100時間を超えるような調査をした場合など、最も割引率の高くなったケースの1時間単価を「当社は格安」として謳っているケースがあります。

これを標準価格のように思わせるのは全くフェアではありません。

③長期間契約での1時間単価を格安として記載

(例)1か月間契約での1時間単価

探偵社の中にはどんな調査でも「1か月間の調査が必要」などと言って数百万かかる長期間契約を結ばせようとするところがあります。

総額を1時間単位で割れば安く見えるかもしれませんが、特に浮気調査では1か月間毎日の調査が必要なケースはほぼありません。

つまり必要のない調査にまで無駄にお金を払ってしまい結果的にかなり高くつきます。

しかも毎日決まった時間の調査をするとは限らないので、結果的に1時間単位の料金も高くなっている恐れもあります。

④定額契約での1時間単価を格安として記載

(例)6時間契約での1時間単価

定額契約とは、事前に一定のまとまった時間で契約すると1時間単価が割安になるという契約です。

しかし、仮に定額が6時間なら、4時間で調査を打ち切っても6時間分の料金がかかります。5時間でも3時間でも同様です。

極めて悪質な探偵事務所の場合、「6時間過ぎて調査を延長したい場合、もう一度6時間の定額契約が必要」となります。

つまり、7~8時間で終わる調査でも12時間の契約が必要となり、安いどころか無駄な料金を払うことになってしまうのです。

「見せかけだけの安い」にご注意

一見安いと思わせておいて、実際に調査を頼むと内容が明確ではない費用がいくつもかかり、結果的に高額の費用だった。

こういったことからのトラブルが多くあり、現在の探偵業法の実施や特定商取引法の適用につながりました。

もちろん探偵・興信所側に誠実に説明をする姿勢が求められますが、未然に不要なトラブルを防げるように依頼される方ももっとよくホームページなどで確認されることをお勧め致します。