最近、ネットなどを見ていると、浮気調査の広告が出てきたり、浮気調査をして事実が解明したなどといった体験記事を見かけたりすることが増えてきました。

テレビドラマや映画の世界の話かと思いきや、現実問題として素人が行っている人がいると知ることで驚いている方も多いかもしれません。

かつては浮気は男の甲斐性などと言われ、浮気に寛大な文化や雰囲気すらあった日本社会ですが、近年は浮気に対する見方が大変厳しくなっています。

芸能人や政治家などの有名人の浮気が発覚しただけでメディアを通じて大バッシングに逢い、しばらく仕事ができなくなるほどになったり、中には引退に追い込まれたりするケースもあるほどです。

浮気調査をする必要性

浮気調査をするのには、自分でやるのではなく探偵事務所などに依頼するのが一般化しています。

自分で尾行してもテレビドラマのようには上手くいきません。

プロに頼んで、しっかり証拠を掴んでもらうのがベストなのです。

ということは、調査費用や報酬などが発生することになり、経済的負担が伴うということです。

費用をかけてまで、浮気調査をする必要性はどこにあるのか、依頼をしようと考えた方の心理や目的について探ってみましょう。

離婚条件を有利にしたい場合

女性の依頼者に多い理由が、浮気が発覚して離婚を選択する場合の条件を有利にしたいからというのがあります。

浮気は民法上も認められる不貞行為として損害賠償請求や慰謝料請求の要因にもなりますし、離婚に至ることになった要因として認定を受けることが可能です。

それを武器に財産分与や養育費などの支払い条件を有利にしたい、慰謝料をしっかりとりたいといったニーズが働き、浮気調査を依頼する方が多いのです。

親権を獲得したい場合

次に依頼者が男性の場合に多い理由として、子供の親権と養育権をとりたいというのがあります。

この点、一般的には子供を育てるのは母親で、父親は金銭的な側面を担い、養育費の支払いを行うというのが通常のパターンです。

父親は生活費や教育費を払うのに月に一度、子供と会えるかどうかで、中には約束した面会権を別れた妻から拒否されるケースさえあります。

そのため、子供と暮らしたい、子供を手放したくないと考える夫が、妻の浮気行為を明確にし、子育てよりも浮気相手との関係を重視していたなど、母親としての器がないことを裁判で証明するために浮気調査を依頼するケースがあるのです。

というのは、日本の裁判実例上、妻に離婚の原因があっても、子供は母親といる方がいいという理由で、清廉家なはずの父親が子供と暮らせなくなるケースが少なくないためです。

ましてや、浮気して離婚した妻は、子供のことをほったらかして浮気相手と関係を深めていくかもしれません。

また、最悪の場合、浮気相手と再婚を決め、しかも子供が浮気相手になついてしまったら、妻に浮気された夫としては踏んだり蹴ったりでしょう。

そんなことにならないためにも、浮気調査を行って、妻が一方的に悪いことや、子供を育てていく適性がないことを証明する必要があります。

相手を訴えたい場合

離婚するかどうかは別として、浮気相手に損害賠償請求や慰謝料請求をしたいという場合も、浮気調査が不可欠と言えるかもしれません。

浮気をしているらしいと気づいても、それが誰であるのかを調べ出すのは、夫や妻の立場では難しいからです。

職場の同僚かもと配偶者の職場に乗り込んでいく勇気は出ませんし、社会的体裁やその後の影響も気になります。

プロの手を借りて、内密に浮気相手を調査するとともに、弁護士を通じて慰謝料の交渉をしたり、裁判を起こして訴えたりするために依頼がなされます。