携帯電話の普及と浮気

世間に携帯電話が普及してからというもの、配偶者や恋人の浮気に気付くきっかけとなるのは圧倒的に携帯メールが占めています。

配偶者や恋人が携帯電話を常に離さず持っている、携帯メールを不自然に気にしているので密かに中身を覗き見たところ、浮気を疑わせる、もしくは浮気を確信させる異性とのやりとりが出てきた、などというのは、浮気調査を依頼するきっかけとしては、もはや定番と言っても過言ではありません。

近年では「Twitter」「Facebook」などがインターネットで無料で使用でき、連絡を取ることもできるツールとして浮気に使用されていますが、スマートフォンが普及したことで「LINE」などのアプリでますます便利に使用できるようになりました。

携帯メールは証拠としては弱い

このように「浮気においての重要ツール」と言える携帯電話・スマホ。

しかし、訴訟における浮気の証拠という視点からは、例えば浮気相手との携帯メールのやりとりなどは証拠としては弱い、もしくは単独では証拠とできないと言わざるを得ません。

なぜならば、遊び心で書いたもので真実を記述したという確証がないためです。

以前には手紙等についても同様でなかなか証拠として採用されていません。

法的に浮気(不貞行為)の証拠とするには、ラブホテルを利用している写真や映像等のように、配偶者と浮気相手が性的関係を持ったことを証明できるものでなければならず、より明確な証拠が要求されるからです。

ただ、携帯メール等は決定的とはならずとも、浮気の状況を固める証拠として利用できるため、相手や日時・携帯メール内容がわかるようにデジカメ撮影などで証拠保全しておくことは非常に重要です。