浮気調査体験談

約2年前、当時32歳の男性医師から妻の浮気調査が入りました。

妻は元看護士で5歳年下の27歳。
医師と看護師という同じ病院で勤務するありふれた関係から交際へと発展、2年前に結婚したそうです。

結婚後、勤務している病院のそばの東京郊外の閑静な住宅地に親からの援助を受けて男性はマンションを購入、新婚家庭を始めました。

妻は結婚後、看護士を辞め、専業主婦として家事に勤しみ、夫を支えていたのですが、半年位前より平日の週2日、友人が通っているヨガ教室に行きたいというので許可、行き始めたと言います。

友人との関係もあり、10時頃から外出して午後4時頃には帰宅するという事で安心していましたし夫が仕事関係で平日の昼間在宅しているときには全く外出もしませんでした。

ある日、同僚の男性医師から「自分がアルバイトとして勤務している繁華街の民間病院から出てくるとお前の奥さんが男性と一緒に歩いていた。そしてホテルに入ったのを目撃した。俺も彼女のことを知っているからはっきり言うが間違いなくお前の奥さんだ」と言われたのだそうです。

確かにその日は妻はヨガ教室に行っている日で外出はしていたのですが…。
「まさか!」と思いましたがその友人は騙すような人ではなく、真剣に心配してくれている様子が伝わってきたらしく、「探偵にでもきちんと調べてもらった方がよい」とも助言してくれたそうなのです。

特定の浮気男性がいて、二股というか浮気をしているのかと疑惑が生じ、私どもの探偵事務所に依頼してきたのです。

妻がヨガ教室に行くという日に朝9時から張り込みました。9時過ぎに出てきた妻はまっすぐに繁華街のとある8階建て雑居ビルに入ったのです。

エレベーターで5階に行ったのは確認できましたがどの部屋に入ったかは不明でした。
しかし、5階にある部屋は4室あり、いずれも会社名らしきものが表示されており、表面上、ヨガ教室の看板らしきものは全く無かったのです。
尚、ご主人から聞いていたヨガ教室の場所とは全く違っていました。

すると10時30分に出てきた奥さんは家からは持っていなかったバッグを所持してその繁華街の裏手にあるラブホテル街に行き、1件のラブホテルに入りました。

すぐに探偵はこの行動はデリバリーヘルス、いわゆる「デリヘル嬢」をしているのではと察したのです。

すると1時間半ほどでラブホテルより出てきた奥さんは途中でコンビニによってから再び先程の雑居ビルに戻りました。
今度は探偵1名が5階に先回りしていたので入った部屋を特定できました。

張り込んでいると午後1時前に雑居ビルから出た奥さんは近くにカフェで先に来ていた中年男性と合流、お茶をする事なく、2人で歩いていき、別のラブホテルに入りました。

もう完全にデリヘル嬢として働いていると断定。

今度はきっちりホテルで2時間を過ごし、男性と一緒に出てきたかと思うと少し歩いたところで中年男性と別れ、奥さんは再び例の雑居ビルへと入ったのです。

3時半過ぎに出てきた奥さんはファッションビルに立ち寄り、ウィンドウショッピングをして午後5時前に帰宅しました。

たった1日で依頼人である男性医師の奥さんは特定の男性と浮気をしているのではなく、不特定男性に対して性的サービスをするデリヘル嬢であった事が判明。

正直に調査した1日の行動を写真を貼付した上で報告書を作成、依頼人に提出したのですが、特定男性との浮気以上のショックを受けたのでしょう。

「これは本当か!妻が!」と叫び、報告書を持つ手が震えています。

諭すように「事実です」と伝えると肩を落としながら精算を済ませ帰っていきました。

後日、この男性歯科医師が久しぶりに来社。
デリヘル嬢をしていた当時の妻とは離婚、現在、結婚を前提としている女性ができたもののその交際女性に対して素行調査を依頼して貰いました。

あの苦い経験からでしょうか。
きちんと調査してから今度は結婚しようとしているでしょう。

余談でありますが、以前の妻は結婚前の看護士時代にデリヘル嬢のアルバイトをしていて結婚後にその女性経営者とバッタリと会い、誘われて再び風俗の世界に戻ってしまったという事です。

しかも、その世界に戻った理由というのが男性医師のセックスが下手で全く満足できなかったという悲しいおまけ付き。

男性医師は笑って話してくれましたが、男性としては当時、相当のショックを受けたものと思いながら、今の交際相手は元妻のような人ではないことを祈りつつ、本日もこの女性の素行調査に探偵は出て行くのでありました。