探偵

興信所の探偵は、特別な資格は有しませんが優れた探偵になるまでには、日々努力の連続です。

調査に必要なテクニックだけでは、探偵は勤まりません。豊富な経験から自然と身に付く体で覚えたテクニックが重要なのです。依頼人も依頼内容も全く違います。

また、探偵は格好いい職業でも派手な職業でもありません。人間性が問われる職業です。
依頼の中にはドラマがいっぱいです。悩み苦しんで当興信所に相談に来られる依頼人に、心から手を差しのべたくなる毎日です。私達は、やりがいを持ってこの仕事をしています。

探偵の仕事は「尾行」「張り込み」「聞き込み」

尾行・張り込みは根気と体力勝負、聞き込みは経験と知識。
ご依頼の多くは「男女」のトラブルです。トラブルの代名詞「浮気調査」は、尾行が中心となります。浮気相手の身元を調べ、身辺を当たります。 人と人とのふれあいで人間味のある仕事を目指しています。

探偵にあこがれ、当興信所に入社する若者もいますが、あこがれだけでは続きません。
忍耐力と体力そして、強い精神力を持ち合わせた人物でなければこの仕事はこなせません。暑い夏、何時間も立ち通しの張り込み。寒い冬も同じです。
早朝深夜、時間に関係なく動かなければいけません。

また、経営者側からの視点では、数ある興信所の中で、自社をどのような個性を持って売り込むか・・・行き着いたのは、依頼人との「絆」です。

優れた興信所を目指すのは当然ですが、人間として悩み苦しみ相談に来られる依頼人を救って差しあげたい一念でこの仕事をしています。

探偵に求められる資質と同じく、興信所としての資質も高めて行かなければなりません。
ご縁があり、当興信所にご依頼を下さった方に納得のいく結果を提供しなくてはなりません。
調査料金を頂く以上、料金以上のご納得をして頂けるように努力しております。

自分が強い理念を持ち合わせないと優れた探偵は育成できません。優秀な探偵を育て上げる為にも日々学びの精神を忘れないように努力を重ねております。単純に調査をし、お金儲けだけのための興信所には絶対にしたくはありません。

当興信所の探偵も一人一人強い信念を持ち、仕事に全力を注いでいます。探偵教育とは、豊かな人間性を形成し、人の痛みや苦しみが理解できる心を大切に考えられる人間を養うことです。

探偵業をこの先も生涯続けていくに当たって、探偵業の真の奥の深さややりがいを求めて、探偵としての高いプライドを忘れず、誇りある仕事をこなしていきたいと願います。

興信所と探偵について

探偵

興信所で働く「探偵」という職業はかなり向き不向きが存在する職業であると思います。

なぜなら、探偵の業務は一般的にイメージする会社員とは労働条件が全く異なり、一日の24時間中に依頼が複数件ある場合には多くの時間を調査に費やさなければならないからです。

現場で調査を実施する調査員も依頼者との相談や営業業務を行う相談員も「基本的には不規則な時間帯で就労」することになります。

探偵の仕事を理解していないまま「探偵になりたい」との思いから探偵という職業についても、仕事に多くの時間が費やされてしまう現実を知り、自分は「探偵には不向きな人物である」と思ってしまうかもしれません。

探偵としてよくある事なのですが、サラリーマンや公務員のような決まった休日を望んでも叶わないことが多い職業が探偵と言えるのです。

特に依頼が入っている時は「決まった時間に出勤し決まった時間に退社する」ことなどはありませんので、予定が立つ職業では無いことがおわかりいただける事でしょう。

もし、ご自分の生活ペースに趣を置いて生活しないとストレスを感じてしまう方ならば「探偵に向いている人」とは言えないかもしれません。

探偵が実施する各種調査は依頼人の情報や事情が調査に大きく関わります。

従って「調査の開始時間」や「調査の終了条件」等も依頼人が納得する条件下にて決められることが多いのです。

現場の探偵の個人的な事情が調査の進行に関わる事は一切ありません。

現実の探偵はこのような職業ですので、映画や小説の主人公である探偵に憧れ、自由奔放な探偵を想像しても、現実との違いに失望する可能性が高いです。

もし憧れをつらぬいた探偵になりたいのならば「個人で事務所を設立する」ことが望ましいと言えるでしょう。

雇われ探偵や調査員ではプライベートや行事・予定などを常に実現させる事は期待できません。

非常に極端なことを言えば「探偵に向いている人」とは、プライベートの予定や約束が立たなくとも、休日に緊急の調査を依頼されてもプライベートな時間を中断し調査現場に立てる。
探偵という職業を十分理解し、自身の損得よりも依頼人のために働ける価値観を兼ね備えた人物、と言えるかもしれません。